コラムColumn
グリーンキーパーのひとり言13
芝草管理機・資材展示会 2005
2005年12月06日
コースメンテナンスに関する機械や資材についての展示会が、11月16日~17日の2日間に、通称「幕張メッセ」で行われた。今回は私も見学に行ってきたので番外編として、その見学レポートを書いてみたいと思います。
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会場内①
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会場内②
この展示会は、ゴルフ場関連事業協会(ゴルフダイジェスト内)主催によるもので、「幕張メッセ」に会場を移してからも、10年程は続いています。 モーターショーなど毎年大盛況のイベントと比べると、かなりマイナーですが、バブル期には参加業者数も多く、我々見学者も、コース管理課でバスをチャーターするなど、賑やかな時代もありました。
近年、ゴルフ場を取り巻く環境が厳しくなるにつれて、規模も年々縮小し、開催も関東では隔年となりました。 コース管理費(特に機械等の設備予算)を極限まで削減されているコースも多く、知人のグリーンキーパーでも「欲しい機械はあっても、目の毒(金がない)だから行かない」という悲しい話をする人もいます。
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会場内③
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会場内④
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会場内⑤
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会場内⑥
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会場内⑦
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会場内⑧
もちろん、当倶楽部も「欲しい物の中でどうしても必要な物」しか買えませんが、数多くの機械や資材が集まる中で、何か新しい情報がないかと毎回参加しています。
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発売前の機械①
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発売前の機械②
そして私のもう1つの目的は、他県のキーパーなど、めったに会えない同業者と再会できることです。今回も昔お世話になった先輩キーパーや業者さんと、それぞれ少しずつですが貴重な情報交換をすることが出来ました。グリーンキーパー達も会社が変わったり、コースが変わったり、様々な問題を抱えながらも、とにかく与えられた条件の中で最善のコースを作ろうと皆頑張っています。 私も彼らにまけないよう、努力していきたいと思います。
最後にこの展示会の今後の方向性ですが、私は2つの「生き残る道」があると考えています。1つは現場(ゴルフ場)開催にして、本当のデモンストレーションをする事です。 管理機械はモーターショーと違って、「機械の作業性」を見てこそ価値があるので、「経費のかかるメッセ」よりも現場開催の方が我々には有意義です。 もう1つは、現在の女子プロブームを利用するなど、プロやクラブメーカーのイベントとタイアップして、一般の方々にも裏方のメンテナンスを覗いて 見てもらう方法です。主催側は色々な調整が必要で大変でしょうが、メッセで開催し続けるなら考えて頂きたい問題です。
今年は、ゴルフバブル中の韓国や中国からもかなりの関係者が見学に来ていました。せっかくのイベントですから、来年以降「ジリ貧」に終わらないように頑張って欲しいと思います。
清澄ゴルフ倶楽部 グリーンキーパー 野呂田 峰