コラムColumn
グリーンキーパーのひとり言63
獣被害
2016年12月19日
今年も2月の倒木から始まり、9月の台風被害、11月に季節外れの大雪、と本当に色々あった年でしたが、何とか年末を迎えています。
ところが、コース管理としては「無事に・・・」と言えない毎日が12月になって続いています。コース内に入り込んだイノシシが、連日コースの芝生をめくり上げて荒らしているのです。台風のような自然災害は、こちらも何とか復旧して良いコースに戻そうという意欲が湧くのですが、神出鬼没のイノシシの後片付けは、本当に困ります。
-
台風によるバンカー破損
-
法面の修復
-
カバーローン保護
イノシシは雑食で、ドングリのような木の実も食べるのですが、動物性蛋白質も欲しいのか?土中のミミズなどを好んで探します。そのパワーは小型の重機並みで、芝地を掘り返してしまいます。
これまでイノシシ被害は、もっと山岳コースの出来事で、対岸の火事と思っていたのですが、今年は近隣コースも含めてかなり被害を受けています。
-
イノシシによる被害
-
イノシシによる被害
-
応急処置
-
罠設置
-
イノシシ捕獲
-
イノシシ捕獲
冬のこの時期は猟期なので、免許を持った猟友会の人にお願いして罠(東松山市では鉄砲は使えません)を仕掛けています。先日70~80㎏はある若いオスを1頭捕まえたので、やれやれ一安心と思ったのですが、コース内に仲間がまだ残っているようで、被害は収まりません。
業界内においては、最終的には電気柵ではなく獣用のフェンスしかないと結論が出ているのですが、場内に囲ってしまっては元も子もありません。群れが立ち去るまで格闘の日々が続きます。
清澄ゴルフ倶楽部 グリーンキーパー 野呂田 峰