コラムColumn

支配人のひとり言13

コースレーティング査定

 ゴルフコースは大自然の中に人間が作り上げた施設です。狭い国土に2,000コース以上も造成された日本は、ゴルフ場大国と言っても過言ではありません。
 元の土地は、山であったり、丘であったり、河川敷のこともあります。この元の地形を最大限生かしながら、時に森林を伐採し、土地を切り盛りして、打つ方向、グリーン、バンカー、池など様々なことを考えながらコースはつくられたのです。
 当然18ホールのコースどうしを比較しても、プレーの難易度は一様ではありません。各コースの難易度の指標となるのが「コースレーティング」です。

  • 資料①(実測距離一覧表)

  • 資料②(グリーン図面)

  • 資料③(コース図面)

 コースレートは10年に一度再査定が行われ、当倶楽部は前回2015年でしたので、今年がまた査定年となりました。査定はJGA(関東はKGA)の専門チームによって行われます。
 事前に距離や図面など決められた資料を準備し、その資料をもとにスクラッチプレーヤー(ハンデ0)が実際にラウンドしながら様々なコースチェックをしていきます。およその目安としてスクラッチプレーヤーがどのくらいのスコアで回れるか? がコースレートということになります。私見ですが、一番後ろのティー(バックティー)から回って72.0より数字の多いコースは難しいコースという印象です。

  • ④査定スタート

  • ⑤査定用のIPフラッグ

  • ⑥査定風景G周り

 難易度を決める要因は様々ですが、最も比重が高いのは「距離」だそうです。同じコース内でも、バックティーから73.2であったものが、レギュラーティーでは71.1、フロントティーになると69.0等、距離が短くなるにつれて数値が下がっていきます。
 勿論アップダウン等の地形や池、バンカーの配置、グリーン周りの造形など総合的に見て難易度は判断されます。これまでの清澄ゴルフ倶楽部バックティーのコースレートは73.2ですが、オープン当初は72.5でした。10年前の査定時に「トータル距離もほとんど変わらないのに難易度が上がった理由」を尋ねると、「年月を経て木々が大きくなったことで、狙い目が狭くなったことが主な要因」との回答でした。今回また10年を経て開場32年を迎えたコースがどのように査定されるのか?興味深いです。

  • ⑦難易度の高いグリーン周り

  • ⑧戦略性を高める池

  • ⑨あごの高いバンカー

 ここで関東のゴルフ場のコースレートランキングについて触れておくと、私が調べた中では、茨城県の【ザ・ロイヤルゴルフクラブ】が78.4で最も難易度が高く、なんとトータル距離は8,143ヤードだそうです。
 埼玉県での最上位は、東京オリンピック開催コースの【霞ヶ関カンツリー倶楽部】で75.0-7,466ヤード、第7位にランクインしています。清澄は、お客様から「このコースは難しいね~」というお声をしばしば頂きますが、73.2-7,084ヤード、埼玉県9位ということからも感想とコースレートがリンクしています。
 プレーヤーとしては、「難しいコースにチャレンジすることを楽しむ派」と「簡単なコースで良いスコアが出ると楽しい派」に好みが分かれるところです。
 当倶楽部は帰り際の会話の中で、「リベンジ」という単語がよく聞こえるコースです。

清澄ゴルフ倶楽部 支配人 野呂田 峰

コラムトップへ戻る

アクセス Access

東松山I.Cよりお車でわずか10分