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グリーンキーパーのひとり言54

設備投資

年が明け、気が付けば梅の花・・・ 北半球が冷凍庫に入ってしまったような冬ですが、学者の意見も2分していて、温暖化説と氷河期説(長い周期)が飛び交っているようです。どちらにしても我々にとっては、「夏は暑くて冬寒い」というコースメンテナンス泣かせの気候が続いています。
1月は当倶楽部も「ただ寒い」だけでしたが、2月になると低気圧が雪雲を運び、営業できない日が出てきました。
進入路の綺麗な写真は、桜ではなくケヤキに咲いた雪の花です。(笑)

  • 雪クローズ

  • 進入路のケヤキ雪化粧

  • 融雪剤散布

ただでさえ厳しいこの時期に、営業できないのは本当に苦しいのですが、来るべきシーズンに向けて様々な工事や設備投資をすることは重要です。老朽化した箇所や不備をそのままにしておくことは、サービス業にとって大きなマイナスです。一つおきに故障中、のメリーゴーランドを運転している遊園地なんて・・・魅力はないでしょう・・・

  • 段差の大きい駐車場

  • 舗装工事

  • 新駐車場完成

お客様の駐車場に半緑化用のブロックスペースがあったのですが、毎日車が止まっている日陰の状態で芝生は育つはずもなく、裸地化した所が凹んで危険でした。今回美観の改善も含めて全舗装する工事を行いました。今後は駐車しやすく、乗り降りも安全になったと思います。

  • 男子トイレ床の改修

  • 男子トイレ床の改修

  • 男子トイレ床の改修

クラブハウス内でも男子トイレの床は、これまでカーペットだったために、クリーニングや臭気に少し問題がありました。休場日を利用し、見た目とメンテナンス性に優れた素材のものに改修しました。清潔感があり、雰囲気も明るくなったように感じます。

  • バンカー排水工事

  • 新規排水パイプ埋設

  • 排水工事完成

  • 暗渠排水工事13番

  • 暗渠排水工事6番

  • 練習場法面補修工事

もちろん通常のコース管理においても、不良箇所を随時改善しています。
大雨が降る度に大きな水たまりが出来ていた4番ホールのガードバンカーは、末端の排水を新たに引き直すことにしました。最終マスから本管に新規パイプを繋げる事で、大量の水を排水することが可能になり、ポンプ作業の軽減を期待しています。 フェアウェイ等のスルーザグリーンでも、例年通り悪い箇所から暗渠排水工事を行っています。表面の停滞水を素早くマス目状に落とす工法で、確実な効果が得られます。

  • 14番より赤城山を望む

  • 赤城山看板設置

  • 鹿が逃げた?

そして最近は14番ホールの赤城山の看板が「味がある!」と評判です。これはコース管理スタッフの中で絵心のあるS氏の作品で、コース内で伐採した材を利用しました。遠くの山並みが綺麗に見えるのはこの時期だけですが、これがキャディーさんとプレーヤーの楽しい会話のきっかけになれば幸いです。写真をよく見ると、立てた当初は左の下にいた鹿が・・・ 先日逃げてしまいました。
苦しいゴルフ業界の中で、設備投資を続けるのは正直大変です。もちろんソフト面を充実させ、「お・も・て・な・し」の心を持って、お客様目線で仕事をすることが最も重要ですが、それだけでは限界もあります。
 ハード面を日々改善し、より良いコースを提供することで、好循環が訪れる事を信じて、今年も頑張りたいと思います。

清澄ゴルフ倶楽部 グリーンキーパー 野呂田 峰

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